EMぼかしを作った時、ぬかに含まれていたビタミンやミネラル類は、分解されますか?
どうぞよろしくお願いいたします。
ビタミンは化合物・分子なので、分解されることもあるし、また、有機物が分解され微生物の働きで同化されてビタミンになることもあります。ただ、ビタミンといっても様々なので、栽培しようとする植物に有益なものが増える減るは・・・単純には言えません。
ミネラルは元素・原子なので、分解しないし核分裂・核融合することはまずないですが、他の分子に吸着されたり硫黄と結合すると硫化物になって不溶化することもあれば、逆に可溶化することもあります。
たとえば、有機石灰を混ぜた場合、その主な成分は炭酸カルシウムなので、水には0.1ppmしか溶けませんが、発酵段階で出た有機酸が炭酸を追い出すとカルシウムは溶出しやすくなります。
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ミネラルに「何が入っているか」はわかりますが・・・私が読んだ本でも元の米の産地によってはカルシウムマグネシウムが2,3倍の違いがあります。ヌカに含まれるビタミン類は品種や栽培状況により大きく異なり、多くは未知です。また、玄米中のカドミウムなどの重金属は中心部分よりもヌカ部分のほうが多いので産地によっては利用は望ましくありません。
あまり分解されませんが、気にすることはありません。
EMボカシなる半発酵堆肥は、米ぬかなどの資材に、廃糖蜜のような微生物を爆発的に増やすものを加えます。
そして、米ぬか・野菜くずなどの資材がほとんど発酵利用されないうちに、土に入れてしまいます。
したがって、ぬかに含まれていたビタミンやミネラル類はあまり分解されません。しかし、土の中で、ボカシは様々な生き物に食いつかれます。米ぬかも、廃糖蜜も、EM資材も土の中の生き物にとっては、単なるエサです。
沖縄のように、強い雨の降る高温の地帯では、土に栄養が無く生物も少ないです。しかし多くの土地ではそうではありません。
植物に病気を起こす、あるカビをやっつける、別のカビを土に入れる実験がいくつかあります。その場合、効果が出るほど別のカビが土の中に居着くには、重さにして坪あたり1.3キログラム以上を入れなければなりません。
重さ1.3キログラム分のカビです、廃糖蜜も水も無しで。それほど目的の微生物を土に入れるというのは難しいのです。
そして、そこの土地にいる生き物たちは、死んだお互いの身体を分解し合います。この分解物が、植物の吸い上げる養分です。
EMボカシも、植物に吸われる頃には、それまで何度も様々な生き物に喰われた後の分解物です。米ぬかに含まれるビタミンも、ミネラルも同じです(ミネラルは分解されませんが)。
ビタミン・ミネラルを利用したいにしても、排除したいにしても、思うようになどなりません。
補足に関して:
答えは同じです。米ぬかと廃糖蜜で、かなりのビタミン・ミネラルを含むはずですが、何を使って何をするのかの情報が不明です。
「米ぬかのビタミン・ミネラル」が効いている、などと簡単に証明できるわけはありません。半発酵させるでしょうから。
深刻なのは、EM菌なるものが、すべて人類に病原性皆無と示されているものであるかどうかです。
放線菌などは、発がん物質。細胞分裂阻害物質などを多種大量に作ります。普通の米ぬかでは気にする必要のない、重金属などよりよほど深刻であると考えます。
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